【SV S25 最終57位(R2070)】模倣対面クエスデカヌ

こんにちは、Madogiwaです。

今回は、ずっと目標にしていた最終2桁に乗せることが出来たので、構築記事を書きました。レギュHも終わり、レギュGに移り変わっていくということで、2桁記念の自己満記事にはなってしまいますが、初2桁の喜びとその軌跡を共有できたらと思います。

 

【構築経緯】

シーズン中盤、私は効率よくレートを上げるために、一試合が短く終わる対面構築を目指して一から構築を組むことにした。

その際、以前から注目していたHB厚めのチョッキエルレイドが、裏にテラスを残しつつチョッキセグレイブに近い役割を担えることから注目し、軸として組み始めた。最初はセグミミブリを模倣してエルレイド+珠ミミッキュ+エレビブリジュラスを基本選出として組んでいたが、思ったようには勝てなかった。この構築の欠点を一度洗い出すと

ガブリアスが重い

・裏に置かれたガチグマが重い

・最速ブリジュラスミラーの同速多発

の3点が主に気になった要素だったので、これらを解消できて、コンセプトを崩さない軸を探した。そこで、雷撃オフで当たったカルーアさんの構築を思い出し、これらの弱みを上手く解消できていそうだったので取り入れることにした。

【第2回 #芋煮杯オフ 優勝】使用構築 オフレポ 選出誘導パトラセグ

参考にしたのは、こちらの芋煮杯オフ優勝構築。掲載許可をくれたカルーアさん、本当にありがとうございます。

最初に引き抜いたのは、ミミッキュ+ブリジュラスの代用として使える、風船剣舞デカヌチャンメテビキラフロルの2体だった。この2体を採用することで、ガチグマが重かった点と、ブリジュラスの同速勝負が多発してしまう点をある程度解消できた。

風船デカヌチャンがいるとはいえ、上を取られていることからガブリアスが重いことは解消しきれたとは言えなかった。また、それとは別の問題として、エルレイドの技スペースが足りない問題があった。エルレイドの技は、聖剣影打ちは確定として、サフゴへの打点となる叩き、カイリューへの打点となるトリプルアクセルは必須だと感じていたが、これだとサイコカッターが採用できず、相手が割り切って選出したコノヨザルなどに打つ技がなくなってしまう。

そこで、デカヌチャンと合わせてガブリアスに滅法強く出ることができて、エスパー打点の圧もあるエスパトラを採用。また、そこそこ鉢巻飛行テラスダブルウイングのハッサムが流行っているようだったので、オボンを持たせ、エルレイドを投げない際に重めになる鋼タイプへの打点となる、炎テラバースト型で採用した。

ここまでで未だに重いのが、バシャーモやエースバーンといった炎タイプや、先程挙げた鉢巻ハッサムであった。それらに対して強く出られ、汎用性の高い対面駒として、イダイトウを採用。クエスがオボンになったことで、余っていた襷を持たせた。

イダイトウを採用したことや、唯一テラバーストを持ったクエスパトラは初手に選出した方が強いといった要素を踏まえると、エルレイドの「テラスタルを裏に残せる」という要素が全く活かされていなかったので、大人しくチョッキ枠をセグレイブに変更。テラスを自由に使えることを前提とするなら、明らかにエルレイドより強かった。また、テラス択にはなるものの、重かった初手のアシレーヌを誤魔化せるようになったり、裏に置くことで、ジャローダ入りにもクエスを投げれるようになった。

最後に補完枠として、ここまでで面倒なママンボウ、アマガドオーなどの受け寄りのサイクルに対して強く出られる嘘泣きシルク赫月ガチグマを採用して構築が完成。

この構築は中盤に完成させたが、終盤は壁ジャローダ軸の構築で戦おうとしていて、最終日の途中まではそれを使い続けていた。しかし、あまり勝てなくなって行き詰まっていたところ、気分転換でこの構築に切り替えてみたら、面白いくらい勝てるようになった。よって、最後までこの構築を使い続けた。

 

【個体解説】

『デカヌチャン』

テラスタイプ:ひこう

実数値:161(4)-127(252)-99(12)-x-126(4)-158(236+)

持ち物:ふうせん

特性:かたやぶり

技構成:デカハンマー/じゃれつく/はたきおとす/つるぎのまい

A…極振り

S…最速90族(コノヨザル)+2

HBD適当に振り分け

イラストはもな(@MONACA_4737)作。

ブリジュラスがこの世に存在していなければ、クエスパトラと合わせて最強になれたポケモン。加速バトンからカイリューガブリアスと対面させ、アンコの圧を押し付けて剣舞を押すまでがテンプレ。剣舞を読まれてアンコールを押されたり、+1の状態でガブリアスに岩封を押されたりすれば普通にきついが、皆アンコールをケアしてくれたので楽にいった。

最初は軸として採用していたが、あまりにブリジュラスが重かったので、ブリジュラス入りへの選出率はだんだんと下がっていった。エルレイドを解雇してセグレイブを採用したことで、セグフロルイダイの選出でガブリアスを誤魔化せるようになったこともそれを助長している。それでも、ブリジュラスがいない構築には投げていたので、それなりの選出率は保たれていた。また、原案通りの技構成では頑丈ブリジュラスにすら後投げから対面負けしてしまうので、対面で勝てるようにアンコールの枠をじゃれつくに変更。明らかにエレビブリっぽいセグミミ入りだったり、再戦だったりした際に選出できるようになったので、この判断は正解だったと思う。

テラスタイプは飛行。風船が割れた後の地面打点を誤魔化せたり、オオニューラのインファイトを半減したりすることができる。ガチグマなど、意外と読んでブラッドムーンを押してくるため、鋼テラスでデカハンマーの火力を上げる方が正解だったかもしれない。とは言え、飛行テラスに助けられた試合も幾度かあった。

 

『キラフロル』

テラスタイプ:くさ

実数値:159(4)-x-110-182(252)-101-151(252+)

持ち物:パワフルハーブ

特性:どくげしょう

技構成:メテオビーム/ヘドロウェーブ/エナジーボール/だいちのちから

臆病CS 余りHで16n-1

イラストはしゃち(@syati_poke4)作。

セグフロルイダイとクエスデカヌフロルの選出がメインだったので、いつの間にか過労死枠となってしまったポケモン。それでも、選出率程の圧倒的なパワーを感じるようなポケモンではなく、そこそこ安定して強いが負け要因になることもある、何とも言い難いポケモンだった。Cが高く、タイプ一致でメテオビームが打てるというところで、カイリューに一見有利に見せかけてASカイリューでもマルスケ込みで乱数なのがしょっぱい。しかし、最速ブリジュラスの上を取れたり、イダイトウが苦手な毒菱を回収できたり、範囲が偉かったりと強い要素もそれなりにあった。少なくとも、エレビブリを採用するよりかは、キラフロルを採用した方が、構築として締まったようには思う。また、最終日にメテオビームを一度も外さなかったところは本当に偉かった。

型に関しては丸パクリなので、正直言うことがない。草テラスは補完も良い上にエナボの火力を上げることができるが、あらゆる場面で読まれるという弱みはある。とは言え、読まれたところで一番強いテラスが草なことには変わりない。

 

『クエスパトラ』

テラスタイプ:ほのお

実数値:175(36)-x-112(252)-155(156+)-81(4)-133(60)

持ち物:オボンのみ

特性:かそく

技構成:ルミナコリジョン/テラバースト/バトンタッチ/まもる

HB…H実数値が16n-1、特化鉢巻ガブリアス地震を87.5%で高乱数耐え

C…余りをなるべく厚く、11nを意識

D…余り

S…準速カイリュー抜き

イラストはマシの子(@mashino97683)作。

構築の顔。上位6体スタンのような構築には投げないが、オオニューラの増加によって、初手から投げないといけない試合が多かった。オオニューラに対しての技選択は諸説あったが、大体2ターン目から悪テラス地獄突きを打ってくるので、1ターン目からルミコリを打つという結論になった。最後の方の対戦で、襷ではない無テラス剣舞に対してルミコリが刺さった時は笑顔になった。

加速とルミコリで誤魔化してはいるが、明らかに数値が低いので、呆気もなくやられてしまう試合もなくはない。どちらかというと、単体で強いポケモンというより、デカヌチャンと合わせて強いポケモンだった。ただ、ニューラブリ入りのような構築にはデカヌと合わせて投げられなかったりするため、その際はかなりパワーが落ちたように感じた。

炎テラバーストは、相手目線ケアする余裕がない対面が多いのか、かなり刺さった。特に、1加速から蜻蛉やトリプルアクセルを打ってきた変幻マスカーニャを上から一撃で倒す展開が多く、Easywinを量産することができた。マジシャがないことでサザンへの打点がないが、デカヌでテラスを切らせるか、マジシャの圧で誤魔化すことでなんとかなることが多かった。それでも、イダイトウもいることで投げられやすいサザンの対処が相手依存になりがちなのは良くなかったかもしれない。

 

『イダイトウ♂』

テラスタイプ:ノーマル

実数値:195-180(252+)-98(100)-x-95-118(156)

持ち物:きあいのタスキ

特性:てきおうりょく

技構成:ウェーブタックル/おはかまいり/アクアジェット/こうそくいどう

A…特化

B…鉢巻特化ドラパルトのドラゴンアロー確定耐え

S…最速赫月ガチグマ+4、高速移動積んだ際にS1段階上昇した準速クエスパトラ抜き

イラストは紅狐(@Delphox_Mega)作。

最強のお魚。私の初レート2000はペリイダイだったため、初2000と初2桁の場に両方居合わせた唯一のポケモン。その2回以外で最終日に採用したことがないため、もし次に好成績を残したいシーズンがあれば、その時もイダイトウを使うべきなのかもしれない。

性能は、言うまでもなく強い。セグやフロルで相手にテラスを吐かせやすく、技を一貫させてからイダイトウでスイープしていく展開が多かった。個人的には、相手依存になりやすいイバンよりも、自然と立ち回れる襷型の方が使っていて好きである。また、襷だからといって何も考えずにASにするのではなく、鉢巻ドラゴンアローを耐えるように調整することで、多くのドラパ入り構築に対して勝ちを拾うことができたところも良かった。

テラスタイプは、イダイトウミラー入りのノーマル。しかし、最終日、構築を変える前はイダイトウに当たりまくっていたが、この構築に変えてから一度も当たらなかったため、一度も切ることはなかった。中盤に動かしていた際は切り、イダイ軸に勝ちを拾えた試合があったので、間違いではないと思う。サフゴを誤魔化すこともできる。

 

『セグレイブ』

テラスタイプ:じめん

実数値:211(164)-216(252+)-112-x-106-119(92)

持ち物:とつげきチョッキ

特性:ねつこうかん

技構成:つららおとし/きょけんとつげき/じしん/こおりのつぶて

H…余り

A…特化

S…前期最終6位のセグレイブ+1

イラストはもうかちゃも(@Achamo_Mouka)作。

軸のはずであったエルレイドを薙ぎ払い、構築に入ってきたフィジカルモンスター。記事に数値を打ち込んでいて感じたことだが、本当に数値が高い。最終日に見せていた対面性能の高さにも納得がいく。また、テンプレ構成のため、キラフロル同様語ることがほとんどない。また、これもキラフロル同様だが、最終日に一度も氷柱落としを外さなかったところは本当に偉かった。

技構成の4枠目の候補として、巨剣突撃の他に瓦割りがあるが、アロキュウ入りはなぜか気合いで勝てたので、高い打点としての巨剣突撃を採用。投げられやすいヘイラッシャに対して火力を出せる点が優秀と見せかけて、ヘイラッシャに巨剣突撃を打つ展開になぜか一度もならなかった。

 

『赫月ガチグマ』

テラスタイプ:ノーマル

実数値:189(4)-x-140-205(252+)-85-104(252)

持ち物:シルクのスカーフ

特性:しんがん

技構成:ブラッドムーン/ハイパーボイス/しんくうは/うそなき

控えめCS 余りHで16n-1

イラストはチャキオ(@chakio_pk)作。

選出率圧倒的最下位、顔は強いが補完枠の域を出ない熊さん。とは言え、ママンやアマガドオーがそれなりに多かったので登板の機会はあった。アマガドオーに対しては、特にエース枠がドラパルトになっている構築に対して強く出ることができたが、ママン構築はママンボウのテラスが鋼になっている事が多く、ガチグマが比較的通しにくかった。

エスパトラのバトンから繋げて、爆速のガチグマを誕生させると、永続のトリルガチグマを使ってる気分になれるので、とても爽快である。CSにすることで、S+2状態でバトンすれば、スカーフ以外と最速ドラパルト以外は何でも抜けるようになる。また、CSは受けループのハピナスを抜けるようにする意図もあるが、受けループ使いで準速ガチグマを抜いていないハピナスは存在しなかったので、どうにかしてクエスのバトンから繋げていきたい。

テラスタイプは火力を増強するノーマル。無論、この型で使う以上は一択だが、格闘技が一貫してしまうことで行動保証を持たせにくく、そのぶん選出できる相手が狭まってしまう弱みはある。

 

【選出】

・ブリジュラス入りスタン

セグレイブ→キラフロル+イダイトウ

前2体で雑にテラスを切って数的有利を取り、イダイトウで詰める選出。使うのが簡単。

・ブリジュラスのいないスタン

エスパトラ→デカヌチャン+キラフロル

ブリのいない構築に対してはデカヌチャンが最強なので、積極的に投げていきたい。クエスの加速バトンからデカヌに繋げる展開がベスト。

・オオニューラorコノヨザル+ブリジュラス、あるいはバシャーモorエースバーン入り

エスパトラ→キラフロル+イダイトウ

龍舞カイリューが重くなりがちだが、スケショでなければイダイで捲れるので割り切ることが大事。

ハッサム入り

エスパトラ→イダイトウ+@1

剣舞を押されることは基本的にないので、守るから入ってテラスを確認。バレパンに縛られにくいイダイトウを裏に置きたい。

ジャローダ入りにクエス投げたい時

エスパトラ→セグレイブ+@1

エスを投げる必要がないジャローダ入りにはセグフロルイダイでいいが、大体オオニューラとかコノヨザルがいたせいで、ジャローダ入りには毎回この選出をしていた気がする。

・ママン、アマガドオーなどのサイクル

エスパトラ→ガチグマ+イダイトウ

構築によっては、イダイトウの枠が変わったりするかもしれないが、投げられるならこれがベスト。

 

【結果】

TN常夜燈    最終57位 最高最終R2070

TNしゅばばばば 最終4桁  最高R1981

 

由来は、PEOPLE1の楽曲『常夜燈』より

 

【後書き】

シーズン25お疲れ様でした。

唐突に最終2桁を達成できたことに、自分でも驚いています。最終100位台を3回、レート2000を5回とっているので、そんなに遠くない内に2桁に乗せられるだろうとは思っていましたが、レギュHの内に乗せられるとは思っていませんでした。取り組み方を大きく変えたとかはなく、模倣した構築なので何が要因かはよくわからないのですが、何が理由としてもまずは2桁取ったことを喜びたいと思います。

年内目標も2桁にしていたつもりでしたが、早くも達成してしまったので、最終1桁に…と言いたいところですが、そこまで自分の実力が高いと自惚れているつもりもないので、安定して最終2桁に乗せられるくらいの実力を身につけることを目標に頑張っていきたいと思います。

最後に、終盤長くを共にして、最終日の途中で手放すことになってしまった壁ジャローダ+根性ガチグマ構築と、最初軸だったチョッキエルレイドを供養して、この記事を締め括らせていただきます。

Twitter:@mado_poke

 

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